パート・アルバイト・扶養内でも子育て支援金は引かれる?

「扶養の範囲で働いているけど、独身税(子ども・子育て支援金)って私も払うの?」——答えはシンプルで、どの医療保険に入っているかで決まります。配偶者や親の健康保険の「被扶養者」なら直接の負担はゼロ。自分で勤務先の社会保険に入っているなら給与から天引きされます。このページでケース別に確認できます。

最終更新:2026年6月11日

1. まず結論:ケース別早見表

働き方別・子ども・子育て支援金の負担(2026年度)
あなたの状況支援金の負担
配偶者・親の健康保険の被扶養者(いわゆる「扶養内」)直接の負担なし(0円)
勤務先の社会保険(健康保険)に自分で加入しているパート・アルバイト給与から天引きあり(月収による・下記目安)
どちらでもなく国民健康保険に加入(扶養に入れない働き方・フリーランス等)世帯の国保料に上乗せ(世帯主宛てに賦課)

※「税法上の扶養(103万円等)」と「社会保険の扶養(130万円等)」は別の制度です。支援金に関係するのは社会保険の扶養のほうです。

2. 「扶養内」の人は負担ゼロ

健康保険の被扶養者(専業主婦・主夫、扶養内のパート・アルバイト、子どもなど)は、もともと健康保険料を払っていません。子ども・子育て支援金は健康保険料に上乗せして徴収される仕組みなので、保険料がゼロの被扶養者には支援金もかかりません。

また、「扶養している側(夫・妻・親)の保険料が家族の人数分増える」こともありません。健康保険の保険料は本人の標準報酬月額だけで決まり、被扶養者が何人いても変わらないためです。支援金も同じです。

3. 自分で社保に入っているパート・アルバイトは天引きあり

勤務先の社会保険(健康保険・厚生年金)に自分で加入している方は、月給から計算される標準報酬月額×0.23%÷2(2026年度)が健康保険料に上乗せされます。週の労働時間や月収などの加入要件は段階的に拡大されているため、パートでも社会保険に入っている方は珍しくありません。

パート月収別・支援金の本人負担目安(2026年度・概算)
月収の目安標準報酬月額支援金(月額)
8.8万円前後88,000円約101円
15万円前後150,000円約173円
20万円前後200,000円約230円

※概算です。実際の額は加入する医療保険者の決定によります。自分の月収で正確に知りたい方は支援金計算機へ。標準報酬月額の仕組みはこちらの解説をどうぞ。

4. どちらでもない人は国保経由

扶養に入れず、勤務先の社会保険にも入っていない方(フリーランス・自営業・短時間の掛け持ちなど)は国民健康保険に加入しているはずです。この場合、支援金は世帯の国保料に上乗せされる形で、世帯主宛てにまとめて賦課されます。給与明細には現れないので気づきにくいパターンです。年収別の目安は国保・後期高齢者のページにまとめています。

5. 「壁」の判断材料になるほどの額ではない

「支援金を取られるなら扶養内に抑えたほうが得?」と考える方もいるかもしれませんが、上の表のとおり支援金そのものは月100〜200円程度です。働き方を変えるかどうかの損得は、健康保険料・厚生年金保険料の全体(将来の年金受取額や傷病手当金などの保障も含む)で考える話で、支援金単独で結論が変わることはまずありません。

なお、社会保険の加入要件や「年収の壁」への支援策は制度改正が続いている分野です。最新の正確な情報は厚生労働省や勤務先・加入先の保険者でご確認ください。

ご注意:本ページは一般的な制度の解説です。金額はすべて概算であり、「私の場合は扶養に入れますか?」といった個別の税務・社会保険のご相談にはお答えできません(運営者情報参照)。個別のご相談は社会保険労務士・税理士または勤務先・加入先の保険者へお願いします。
出典・参考資料